フィンランドと言えば、サンタさんとムーミンさんくらいのイメージしかない、でおなじみの石井です。
栗山町には小中学校はもちろん、高校もあるのですが実は専門学校もあるのです。
美容?製菓?IT?いえいえ、介護福祉の専門学校です。
さらに知られていないことに、この専門学校は北海道介護福祉学校という名前なのですが、なんと「町立」です。
町立の専門学校の時点で珍しいのですが、さらに介護や福祉の分野となると全国的に見ても稀有な学校です。
そんな介護福祉学校で昨日、フィンランドへ交換留学(!!)へ行っていた学生の報告会が開催されました。普段、なかなか学校に入る機会もないですし、ちょっくらおじゃましてきました。
受付を済ませて教室に入ると、フィンランドの紅茶とお菓子でおもてなしがありました。心遣いがありがたいですね^^介護福祉学校の学生さんは、みなさん気持ちのいい挨拶をしてくれて将来の介護現場も安泰だな~と思えます。
さて、交換留学の報告会が始まります。留学した3名とも緊張の面持ちの中での報告でしたが、中身は素晴らしいものでした!!
幼児教育から、高等教育、障がい者の就労支援学校、高齢者施設と一通り研修されたようで、とても密度の濃い報告があり、その最後にそれぞれの学生から今回の留学で学び今後に生かせることについて発言がありました。そこでは、
・施設の利用者と学生、さらに職員が一緒に昼食を取っている現場を見て、学生時代からいろいろな人とふれ合うことによって偏見のない社会を作っていくことができる。
・高齢者施設のベッドが木製であったり全室個室であったりと、ソフトだけでなくハード面からもアットホームな空間を演出することが大切。
・街中に電動車いすで移動する人を多く見かけたが、市民は特に注目しているわけではない。「できることやがんばる自由を親切心というエゴで奪うのはおかしい」という考え方の下、本当に助けが必要な時に助けるという風潮がある。
・バリアフリーは段差の解消やエレベーターの設置といったことも必要だが、心のバリアをなくすこと=心のバリアフリーも重要である。
素晴らしいです!!この貴重な経験をぜひ今後の勉強や活動に活かしてください^^
今回留学された学生さんを始め、他の学生のみなさまも在学中の2年間で目一杯勉強してもらって、理想の介護像、福祉像の実現に向かってがんばってください!!
文責:自分の実習を思い出して懐かしくなった石井
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