こんにちは。
最近、スーパーフードの中でも大麦がアツいな~と思っている、でおなじみの石井です。
栗山町は、北海道で収穫できる野菜はほとんど獲れると言われるほどですが、地理的に海がないので海産物はありませんし、特産の肉類もありません。
そんな中、町内でも数少ない畜産農家さんのところへおじゃましました。
肉あるじゃない!!と思った方。モー、気が早い。
牛の農家さんは、繁殖から10か月齢くらいまで育てる繁殖農家と、それ以降の市場に出荷するまでを育てる肥育農家に分かれます。今回お邪魔したのは、菅野牧園という繁殖農家さんです。
ここで大事に育てられた牛が、道内から道外までさまざまなブランド牛に育っていくわけです。牛のブランドには、米沢牛や松坂牛などさまざまですが、それぞれ固有の品種というわけではありません。そのブランドごとに決められた地域内で決められた期間肥育され、出荷時の体重や等級その他諸々の条件をクリアした肉だけがブランド牛になり得るようです。
現在ではありがたいことに、国内で育った肉用牛には全て10桁の個体識別番号が付いていて、私たち消費者が食べる段階においてもその番号を調べればその牛の辿ってきた道が分かるようになっています。
そのうち、ふと番号を調べると「栗山町 菅野義樹」の名が入った牛が流通されることでしょう^^
さて、今回伺った菅野さんは2年前に栗山町に新規就農した農家さんです。ご実家は福島県飯館村で16代ほど続く牛の農家だそうですが(すごい!)、東日本大震災の原発事故の影響で避難を余儀なくされて、再開の地に栗山町を選ばれました。現在、ご実家の地区は居住制限地区に指定され、周辺には中間処理施設への移動の目途も立っていない放射性物質を含んだ汚染土が高く積み上げられているということです。次の3月で震災から7年を経過しようとしていますが、まだまだ問題は多く残されています。
菅野さんは栗山町で、効率化や最大化を求める農業とは逆を行った手法と考えで営農されていて、飼料の地産地消(素人目線で言うと、麦の干し草)や牛舎のエコ化の他、都市と農村の交流やグリーンツーリズムに積極的に関わっていきたいとおっしゃっていました。栗山町で成功して、絶対に飯館村に持って帰るんだという強い意志を感じました。
移住者同士、仲良くしましょう!!というニュアンスで意気投合しましたので、今後も何やら動きがありそうな予感です!!
菅野牧園の菅野さんと、飯館村の暮らしの考え方「までいライフ」
文責:霜降りよりも赤身が好きな石井
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